シェルティとの出会い

微熱です。


中学生の頃、定番のバイト「新聞配達」をやってた。
あと10件ぐらいで終わりって所が、いつしかシェルティを飼い始めるようになった。
新聞配達員にとって「犬」ってのはやっかいもので、賢い犬なら数日で「敵じゃない」事を理解してくれるが、馬鹿犬は何ヶ月たっても吠えやがる。おまけにある一匹が吠え始めると、周りの犬までつられて吠え始めたりする。
このシェルティ、初対面の時から妙に馴れ馴れしくじゃれついてくる。根っからの犬好きにとってこれは反則だ。翌日からは彼(彼女?)に会うのが、バイト中で唯一の楽しみになった。
仲良くなるにつれ、その家を過ぎてもついてくるようになった。うれしい反面、ちゃんと家まで帰れるか?事故にでも遭わないか?と気が気ではなかった。
「もうバイバイだよ」と云って別れる際、少し寂しそうな顔でずっと僕を見送ってくれていた姿が、鮮明な記憶として今でも残っている。