読書

ハートカクテル1〜4


大人しく横になってても、本当に寝てしまうと生活のリズムが崩れてしまい、月曜につらい思いをするのがミエミエです。小難しい本を読む気にもなれず、久しぶりにハートカクテルを読み直してみました。1〜4巻まで制覇。

1巻
まだまだ青臭い感じ。色も少なく、女性の顔はほぼ真っ白で、男性の顔もワンパターン。自分の世界から未だ踏み出せてないようで、物語への感情移入が難しい。
2巻
女性の顔がまだ白い。1よりは色が増えた感じはするが、それでも地味。夢の中で猫や木馬がしゃべるシーンがあるが、主人公の気持ち(著者の思い)を上手く物語りにできてない。会話も説明口調が多い。
3巻
ようやく女性の顔に色がつく。全体を通して色が増え、かつ鮮やかになってきた。字も上手くなり読みやすくなった。ここに来てようやく、著者の考える物がそのまま物語に表現できるようになったのだろう。(この巻は重要なので後でもう少し補足)
4巻
完全に「ハートカクテル」の世界観が確立された。登場人物同士の会話もテンポ良く、ストーリーを導く説明と会話のバランスもちょうど良い。男女ともキャラクタがしっかり書き分けられている。

さて、山下達郎の“クリスマス・イブ”とともに有名なJR東海の「クリスマス・エクスプレス」ですが、その前にユーミンの“シンデレラ・エクスプレス”を使った「シンデレラ・エクスプレス」って云うCMがありました。*1その元ネタになったと思われるのが、3巻にある3つの物語「シンデレラ・エクスプレス」です。
“日曜日20:30発ひかり313号新大阪行き”をモチーフにしたこの作品、初めて読んだ時に「やられた」と思いました。永遠の別れではなく、毎週繰り返される小さな別れってのが大きなポイントですね。*2その後、JR東海のCMを見る事になった訳ですが、「パクリじゃん」って思う前に「よくやった!」と関心したものです。

*1:他にも「アリスのエクスプレス」,[プレイバック・エクスプレス],「ハックルベリー・エクスプレス」,「ホームタウン・エクスプレス」なんてのもありましたなぁ。

*2:私も新幹線で西明石まで通ってました。遠距離恋愛ってのもイイもんですよ、成就するなら・・・。