幻のカレー

20年近く前のこと。あざみ野駅から西に少し行ったところに“丘公園”という喫茶店があった。
一見すると普通の喫茶店なんだけど不思議な名前のメニューがちらほら。この時点では「面白半分で変な名前にしてるんだろう」って程度に考えてた。で、「食えば分かるカレー」なるものを「グリーンサラダ」と一緒に注文してみた。待つこと暫し。
出てきたモノはパッと見は焦げ目の無いグラタン。とろけたチーズがご飯にかけられてるだけって感じ。スプーンで掬ってみると、チーズの下には確かにカレーとご飯がある。恐らく、ご飯の上に粉末のルーを振りかけた上にとろけるチーズをまぶし、焦げ目が付かない程度にオーブンで焼いたんだろう。カレー&チーズ好きなら一発KO間違いなし。
続いて出てきたグリーンサラダ、ガラスの小鉢にレタスを敷いてキャベツの千切りを盛った上にスライスした胡瓜が3枚くらいのってて、グリーンアスパラが付いてればラッキー!ってのを想像してたんだが・・・。「食えば分かるカレー」と同じ皿*1にスライスした胡瓜が魚の鱗のようにビッシリ並んでいて、その下にキャベツの千切りが敷き詰められているって寸法。
未だにこの2品を越えるインパクトを受ける食べ物に出会った事がない。

*1:楕円形のありがちなカレー皿